まだ見過ごされているトレンド:クリエイターエコノミーの次の波

by Tubular Labs(原文)2025.08.25
VidCon で Tubular の CMO Jill Nicholson が、まだ多くの人が注視していないソーシャル動画のトレンドについて講演しました。動画の尺、投稿頻度、そして意外な組み合わせのブランドコラボ。3つの観点から要点をご紹介します。
尺は「視聴デバイス」から逆算する

最適な尺を考えるとき、まず見るべきはオーディエンスがどの端末で見ているかです。
- 2025年これまでの YouTube 視聴のうち、モバイルが69%
- TV が16%、デスクトップが6%
- ただし視聴「時間」で見ると、モバイルと TV がそれぞれ約40%を占める
視聴回数と視聴時間で構図が入れ替わる点が重要です。コネクテッド TV では腰を据えて見るため、20分を大きく超える長尺が選ばれます。つまり端末が、見られる内容そのものを規定しています。
コラボ先は、隣のカテゴリーではなく遠いカテゴリー

意外な組み合わせのブランドコラボは、新しいオーディエンスに届くうえで有効な手段になっています。米国の美容ブランドがその例です。
- Food & Drink は美容ブランドのスポンサード出稿先として5番目で、アップロードの2.7%にすぎない
- しかし美容ブランドがスポンサードした Food & Drink コンテンツは、TikTok の全カテゴリー中で最高のエンゲージメント(1.6倍)を記録した
実例として、Nivea はフード系 TikTok クリエイターとの協業により、最初の7日間で通常の3倍のエンゲージメントを獲得しています。
投稿頻度:量と質、そしてAIの位置づけ

米国のゲーム系上位クリエイターにとって、YouTube の投稿頻度の最適化は、質と量のバランスをどう取るかという問題です。そこに、人が作るコンテンツと AI 支援によるコンテンツをどう按分するかという論点が加わりました。
たとえば Hopper は AI を活用して1日9.5本を投稿し、視聴数の総量でもっとも多くを獲得しています。一方で1日2.5本にとどめるクリエイターもおり、頻度の最適解はひとつではありません。
日本のメディア・ブランドにとっての含意
3点とも、社内の「当たり前」を一度データで検算する話です。尺は端末構成から、コラボ先はオーディエンスの重なりから、投稿頻度は自社の制作体制と AI の使い方から決まります。慣習のまま続けている設定ほど、見直す価値があります。
レポートの詳細は原文からご覧いただけます。
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