配信チャネルがいかに読者ロイヤルティに影響するか
by NICK LIOUDIS(原文)2024.04.02
私たちは何がパブリッシャーのサブスクリプションを成長させるのか、読者ロイヤリティとの関連につき、多くの時間をかけて調査をしてきました。ここでロイヤルティと同じように重要なのが、読者へのアプローチ方法です。
もはやロイヤルティはデスクトップだけの話ではない
まず使用デバイスに関してです。信じられないかもしれませんが、Chartbeatのグローバルパブリッシャーのデータを分析すると、ロイヤルティはデスクトップよりもモバイルの方が高くなっています。
モバイル訪問者とデスクトップ訪問者のロイヤルティを比較
モバイルからの訪問者の方がロイヤルティが高いことは全体を通して言えることです。私たちは24時間365日いつでも何が起こっているかを知ることができるモバイルのアクセシビリティがこれを後押ししていると見ています。これはデスクトップトラフィックがなくなるという意味ではありません。ただ、一日中持ち歩くモバイルデバイスに対して、デスクトップは一ヶ所(たとえば職場や自宅)でしか使われないことが多いというだけのことです。
流入経路別にモバイルとデスクトップの週間訪問者数を見ると、アプリで直接アクセスする訪問者はフェイスブックやグーグル検索からの訪問者よりも6倍近く訪問頻度が高い=ロイヤルティが高いことがわかりました。
モバイルの訪問者数が20%以上の勢いで伸びつづけていた時期を経て、今またパブリッシャーがモバイルに注力していることを考えれば、この結果は理にかなっているといえるでしょう。
訪問者がアプリを開くきっかけとロイヤルティへの影響
ウェブ上のディープリンクやダイレクトトラフィックからアプリを開く訪問者の訪問頻度は、プラットフォームからの訪問者より3倍高くなっています。
現時点で、フェイスブック、グーグル検索など、主要プラットフォームのロイヤルティはほとんど変わりません。
配信チャネルとロイヤルティの調査結果がクリエイターに意味するもの
「サブスクリプションはロイヤルティを高める行為であり、読者はお金を払う前に出版物に対するロイヤルティや親近感を高める何らかの方法が必要です」と、Chartbeatのプロダクト・エンジニアリング・データサイエンス部門のチーフであるジョシュ・シュワルツは、読者収益とロイヤルティについてニーマンラボに語っています。
この記事で説明したデータから、パブリッシャーはこのようなロイヤルティ育成の行動変化をますます意識するようになっており、複数のチャネルを利用して時間をかけて読者との関係を深めていることがわかります。
今回のポイントをまとめましょう。
アプリ体験のシフトが示唆するロイヤルティへの新たな道
このデータは、ロイヤルティの高い読者がパブリッシャーのメディアに直接アクセスしたいと思っていることを示唆しています。これは、アプリやモバイルへのダイレクトのアクセス体験を改善することに価値があることを示す大きな証です。とは言ったものの、モバイルのサイト体験の摩擦は、ロイヤルの読者でさえもサブスクリプションに近づけない大きなハードルとなっています。
ロイヤル読者層において、プラットフォームは依然として重要である
アプリへのダイレクトアクセスを好む訪問者のパターンには、おもしろい変化が見られます。ロイヤルの読者は相変わらずグーグルやフェイスブックからサイトに訪問するのです。場合によっては、プラットフォームの存在を優先すべきケースがまだあるという調査結果があります。
デバイスベースのロイヤルティはトレンドが重要
モバイル訪問者のロイヤリティは急速に高まっています。今日のモバイル・ファーストの読者について考えればこのような調査結果も納得です。ですが、デスクトップへの対策をやめてはいけません。毎日デスクトップの利用シーンはあるのですから。
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