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動画サブスクQuibiの失敗に学ぶ(2020/11/5)

動画サブスクQuibiの失敗に学ぶ(2020/11/5)

@November 19, 2020 4:58 PM (GMT+9)

こんにちは。キメラです。

弊社のニュースレターでは、パブリッシャーの方々に向けて国内外の注目ニュースをご紹介するほか、キメラの最新動向を隔週でお届けしています。

ここから先は【2020年11月5日号】の内容を一部再編集したものです。

さて、今日のニュースレターは、短尺の動画サブスク「Quibi(クイビ)」の終了を取りあげます。

最後まで、ゆっくりご覧ください。

1. 動画サブスクQuibiの失敗に学ぶ

2020年10月、短尺動画のサブスクリプションサービス「Quibi(クイビ)」が提供開始からわずか半年で終了することになりました。

■短尺動画のストリーミングサービスQuibi、早くもサービス終了(英文)

ローンチ前から約2500億円を調達し、サービス開始時点で50番組の放送を予定するなど、華々しいスタートを迎えたはずだったQuibi。この残念なニュースから、パブリッシャーは何を学ぶべきでしょうか?

1)ユーザーにとって有料購読に値するか

Quibiの経営陣はユーザー獲得が難航した要因を「新型コロナウイルスの影響で短尺動画のニーズが減った」ことにあると語りますが、理由はそれだけではなさそうです。

■Quibiの創業者とCEOが、頓挫の理由を語る(英文)

Quibiはサービス開始前から、有料購読に値するキラーコンテンツがないことを指摘されていました。以下の記事では、短尺動画のニーズがYouTubeやTikTokなどの無料サービスで満たされていることを指摘しています。また、ユーザーの求める「ながら視聴」に応えられないUI設計についても、競合に勝てなかった原因だと分析しています。

■Quibiはなぜ終了するのか、何がいけなかったのか(英文)

2)長期の無料トライアルは逆効果

Quibiは有料会員の獲得だけでなく、継続率にも課題がありました。その理由の一つは、長すぎる無料トライアルにあったのではないでしょうか。

■ショートムービーの「Quibi」は無料トライアル期間終了後にユーザーの92%が離脱との報道

TechCrunchは、Quibiアプリの公開後3日間でサインアップしたユーザーのうち、3カ月の無料トライアル期間が終わった後に残ったユーザーがわずか約8%だったと報じています。

競合であるNetflixがUS市場で無料トライアルを廃止したことからも、Quibiの失策が見て取れます。Netflixは無料トライアルを行う代わりに、外部ポータルやYouTubeに無料で試聴できる番組を掲載しています。

デジタルメディアのサブスクリプションも同様に、長すぎる無料トライアルは逆効果のようです。WIRED[日本版]は当初2週間だった無料期間を1週間に短縮したところ、コンバージョンが圧倒的に高まったそうです。

3)品質だけでなく収益性を意識する

そもそも短尺動画が収益性の確保が難しいビジネスモデルであり、多額のコストをかけた独自プラットフォームが割に合わないという指摘もあります。

■Quibi の頓挫に学ぶ、短尺動画ビジネスのあるべき姿:「それ専用のプラットフォームは必要か?」(有料記事)

日本でも、動画配信のフィールドは独自プラットフォームからSNSへとシフトしています。女性向け動画メディア「C CHANNEL」は2020年9月にアプリサービスを終了し、SNSでのフォロワー拡大に注力すると表明しました。

■C Channel、SNS配信とインフルエンサーサービスに集中

いくらでも無料のコンテンツが手に入る今、「高品質なコンテンツを作りさえすればユーザーが増える」という発信者側の論理だけでマネタイズを行うのは至難の業です。Quibiの直面した課題は、あらゆるサブスクリプションビジネスにとって大切な教訓だといえるでしょう。

2. イベント「デジタル時代のパブリッシャー組織戦略」アーカイブ動画を公開

私たちキメラが10月28日に開催したウェビナー「パブリッシャーのためのインサイト分析」のアーカイブ動画を公開しました。

パブリッシャーが紙メディアの売上と広告収益に頼るビジネスモデルからの転換を迫られる中で、組織も事業にあわせて変化が求められます。デジタルメディア時代に適した組織戦略の考え方や成功事例をお伝えするオンラインウェビナーです。

未見の方はぜひご覧ください。

3. キメラの社内Slackでシェアされたリンク集

■不可能と思われたDXにワシントンポスト紙が成功した理由 | AI新聞 | エクサコミュニティ

『Why Digital Transformations Fail(なぜDXは失敗するのか)』の著者であるTony Saldanha氏は、ワシントンポストがDXに必要な4つの要素、MTP、空気、スキン、パイプラインを満たしていると語る。

■2020年4月〜6月期、動画によるメディア消費がほぼ2倍に 配信動画をコネクテッドTVで視聴する人は160%増加 | Brightcove

日本におけるデバイス別の動画視聴回数でコネクテッドTVが大幅な増加。しかし、ほかのデバイスとの比率ではまだ差があるようです。

■地方紙がいかにして購読者を増やし、解約を減らせるか(英文)

エンゲージメントを獲得するためのニュースレターのカスタマイズのために、オンボーディングの体験を改善した事例が紹介されています。

■AmazonはAudibleを真のポッドキャストアプリに変えようとしているが、まだまだ先は長い(英文)

Audibleが大量にコンテンツを追加したものの、競合のSpotifyやApple Musicに比べるとその差は歴然です。

■ニュースレターをグロースさせる5つの方法… 250万購読で成長中の「MorningBrew」が解説 | Media Innovation

どれもいますぐ真似できそうです。すぐやりますか?それともまた見ているだけですか?

■Gunosy Capital、アクティブユーザー昨対比5倍(※1)と急拡大する音声配信プラットフォーム「Radiotalk」に投資

Gunosy Capitalは、コアファンを持つ配信者とそのリスナーでRadiotalkに好循環が生まれていると考えているとのこと。

最後までご覧くださり、ありがとうございました🧑🏻‍💻

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